エアコンを取り外して洗浄できる？
エアコンのクリーニングと聞くと、壁にかけたまま専門の業者の方が洗浄をしてくれるイメージがありませんか？
もちろん、その方法のクリーニングもまだまだ活躍していますが、現在ではエアコンを壁から取り外して分解し洗浄を行う方法が徐々に需要を伸ばしています。
ここでは、取り外して行う完全分解洗浄と通常のクリーニングの違いや、洗浄方法、メリットとデメリットなどさまざまな角度から解説していきますので、快適にエアコンを使用するために少しでも構造を理解しておきましょう。
通常クリーニングの方法
エアコンのクリーニングを自分で行う場合は、できることに限りがあります。
自分の手でのお掃除はやはりこまめにフィルターを綺麗にしたり、エアコン上部のホコリなど目に見える範囲のお掃除をしたりする程度となってしまいます。
フィルターのお掃除はもちろん大事なのですが、それだけでは内部に潜んでいるカビやホコリを全て取り除くことはできません。
理想としては、数カ月に一度ぐらいの頻度でクリーニング業者にエアコン洗浄をしてもらうことをお勧めします。
業者に依頼した時の通常のクリーニングは、高圧洗浄機やスチームクリーナーなどの機器を使用し、自分では手をつけることができないようなエアコン内部の汚れを奥の方から洗浄していきます。
また、本体から取り外すことのできる部品を取り外し洗浄を行い、エアコン本体には洗剤を吹きかけ、しばらく時間をおいたら高圧洗浄機で汚れを落として乾燥させ、綺麗になった部品を元の場所に取り付けたら終了です。
クリーニング前後の動作確認もしっかりとしてくれます。
脱着完全分解による洗浄
通常のエアコンクリーニングの方法は上でも簡単に説明しましたが、実はこの方法の場合、完全にカビを取り除くのは難しいのが現状です。
もちろん、ほとんど取り除き綺麗にはなっているのですが、カビは少しでも残ってしまうと繁殖してしまうため、クリーニング直後は良いのですが、少したつとカビ臭くなってしまう可能性があります。
繁殖を防ぐためにはカビを完全に除去しなければなりません。
そこで、現在最も有効とされているのが完全分解による洗浄です。
完全分解の洗浄は、エアコンを壁から取り外し完全分解を行って、一つ一つの部品を丸洗いして、乾燥させたら再び元の状態に組み立てます。
通常、その場でクリーニングを行うのではなく、取り外して工場などに持ち帰って作業を行いますので、洗浄時には付き添いをしていなくても良いので、時間を有効に使うことができる点も魅力の一つです。
専門知識がある方でしたら業者に頼まずに自分で行うことも不可能ではありませんが、分解をすることで起動しなくなる危険性もありますので、専門の業者に依頼するほうがベターではないでしょうか。
取り外し洗浄のメリット・デメリット
取り外し洗浄の大きなメリットとしては、通常の洗浄に比べて長期間快適にエアコンを使用することができることだと思います。
通常の洗浄の場合は、定期的なクリーニングが必要なので、頻繁に行わなければいけません。
料金の面でも、取り外し洗浄のほうが高めの設定となっていますが、通常のクリーニングを年に数回やらなければいけないことを考えれば、こちらの方がお得なケースも多くあります。
また、持ち帰りをしてもらえれば業者の方の滞在時間が短くて済みますので、自宅に他人を入れるのに抵抗がある方には良いかもしれません。
一方、デメリットとして考えられることが、時間がかかってしまうことです。
通常のクリーニングはだいたい一時間から一時間半程度で終わることが多いですが、取り外し洗浄では業者が持ち帰ることがほとんどですので、一週間近くかかってしまうことも珍しいことではありません。
もし急いでいないのでしたら、真夏や真冬などエアコンが活躍する季節は避けたほうが賢明と言えます。
まとめ
専門の業者にエアコンクリーニングを頼みたい時に、完全分解による洗浄を行いたいのか、通常のクリーニングで良いのか選択する必要があります。
もちろんどちらを選んでも効果的ですので、今後どのような形でエアコンを使っていきたいかによって判断するようにしましょう。
完全分解による洗浄は購入当時の状態に戻ったかのように綺麗になるとの評判ですので、気になった方はぜひ一度試してみてはどうでしょうか。
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