3階建てのエアコン工事は、はしごがかけられないからできないというのは本当なのか?

このコラムでは、3階でのエアコン取り付け工事に関する一般的な情報をお伝えします。なお弊社エレホームでは現在、室内機3階・室外機2階もしくは1階の工事はお受けできません。ご了承お願い致します。

多くの量販店が対応してくれない理由

・3階以上や設置環境が厳しい・ややこしいと判断した場合は、その時の受付に出た量販店さんにもよると思いますが、対応できるスキルがない場合は断るケースが多いでしょう。

・実際に工事現場に来る業者は、下請け業者になりますが、中には高所作業もできる人がいるかもしれませんが、100人下請け業者さんがいて、数名しか対応できないとした場合、数名のためだけに高所作業できますというのも管理が面倒なのでというところもあるかもしれません。

・量販店の中にも、対応してくれるところもあるかもしれませんので、まずは問い合わせしてみましょう。

壁から塀までのスペースが狭いからと対応してくれない場合

・壁から塀までのスペースが50センチ以下だからと対応してくれないエアコン業者が多いという話も多く聞きます。

・その理由として、3階以上の工事の場合、エアコン業者は2段ハシゴを使いますが、それを設置するために壁から1メートル以上の余裕がないと危険なためです。
私も実際に3階工事で作業員がハシゴをたてて作業をするのを間近で見たことがありますが、ハシゴはガタガタ揺れ、風にもあおられ、誰かが下で支えておかないとかなり危険に感じたことがあります。チームで作業をしている業者なら支えることはできるでしょうが、1名で作業している個人業者は厳しいかもしれません。

・ただ結論として、できるできないかで判断すると、できます。2段ハシゴをかける余裕がないが隣家にスペースがある場合は、隣家からハシゴをかけさせていただく許可をもらえれば、できる可能性は高まります。
※隣家にスペースがあったとしても、隣家との間に高い塀などがある場合、ハシゴを立てかけられない現場があります。

・気の利いたエアコン業者であれば、隣家にお願いすることを面倒とは思わないでしょうし、お願いしてくれるでしょう。

・しかし、危険がともなう作業であることには間違いありませんので、労働安全衛生法という規定により、ハシゴをかける際は75度以下と決められ、フルハーネスを着用するなど安全対策をしたうえで作業をする必要があります。

・厳密には3階のエアコン配管穴から下まで約5.5メートルの高さになりますので、壁から1.5メートルの離れた場所にハシゴの下部を固定する必要があります。

配管が長くなってしまうとエアコンが壊れるからと対応してくれない場合

・3階から1階まで配管が長くなってしまうと、エアコンの効きが悪くなる。もしくは壊れてしまうという業者も多いようですが本当なのでしょうか。

・結論から言うと、配管は長くなってもエアコンは壊れませんし、効きが悪くなることもありません。

・なぜ、対応してくれない業者が多いのか?それは危険がともない、安全対策など対応しないといけないことが多々あり面倒な工事だからしたくないというのが業者の本音でしょう。
※できる作業員であっても、所属する会社のルールで対応しない場合もあります。

対応してくれない業者のよくある言い訳

危険なうえ作業時間もかかる高所作業をしたくないので、エアコン業者は様々な言い訳のような説明をしてくる場合があります。このような業者を信頼するのはやめたほうがいいかもしれません。

・『隣の家にハシゴをかけるのはいいですが、隣の家の外壁に直接もたれたり、足をかけたり、足場に花壇があれば、その上に下部を固定しないといけませんのでできません』

・『脚立は厳しいので、危険も伴いますが、窓から身を乗り出して工事してみますよ』

・『3階1階をするぐらいなら、エアコン用コンセントがあるところは設置が厳しいので(業者にとって都合のいい場所)別の場所に設置しましょうか』

・『エアコンの配管が長くなればなるほど、ガスが行き渡らなくなるので、3階1階のたちおろしはあまり勧められませんねぇ』

言い訳ではなく、実際に危険な環境であったり対応できない現場環境で別の付け方の提案をすることもありますので、一概に言い訳とは限りません。納得できる説明を求めましょう。

3階から1階への配管が長いと本当に壊れるのか

・結論:ひと昔前のエアコンならともかく、現在のエアコンは性能も上がり3階取り付けの場合でも対応しているので、できないわけがありません。

・その理由として、R32と呼ばれる新冷媒を採用したコンプレッサーの性能がアップしていることです。

・よって配管の長さは最長10メートルまでできるので、3階から1階までの約9メートルの配管の場合、壊れると言うことは余程の事がない限りありえません。

配管穴・エアコンコンセントを設置し直す必要があるのか

・家や集合住宅が建てられる場合、どこにエアコンの配管穴・エアコン用コンセントを設けるのかは、建設前の段階から、部屋の間取りなどを考慮して考えられています。

・建物を構造する上で、建物を支える柱・梁・筋かい・まぐさ等に誤って配管穴を空けたりして建物を傷つけず、長持ちするように図面は考えられています。

・それを無視して、配管やエアコンが設置しにくいからと、自分の都合で勝手に配管穴やエアコン用コンセントを移動しようとする業者は要注意です。

納得できる理由ならまだしも、お客様の意見よりも自分都合で考える業者は、はっきりと断ることをお勧めします。

業者はできる・できないをはっきり言うべき

・業者は、3階1階の工事依頼があった場合、やりたくないならやりたくないと意思表示をしっかりとすべきでしょう。

・特に個人事業者の場合は、体一つでやっているわけですから、リスクの高い仕事よりも、通常の工事を数多くこなす方がいいと考えるでしょう。

・また、下請け業者の安全を第一に考え、高所作業をあえてやらない電気工事会社も存在します。

・お客様の立場になれば、困っているのですから、できる工事もできないと言うのはどうかとは思いますが、業者側にもするしないを決める権利はあります。

・業者の中には、経費・安全面・経験上の問題を抱えているわけですから、やりたくない・したくない工事は初めからしっかりと伝えるべきでしょう。

3階1階のエアコン工事ができる業者はいるのか

・全国には、3階などの高所作業や通常では難しいエアコン工事を強みとしている業者がいることも確かです。

・ただ、まだまだ高所作業に対応している業者は多いとは言えないでしょう。

・ひと昔前は2階建が主流でしたが、最近では3階建て物件も当たり前に増えてきていますので、高所作業の要望に応えるべく、業者の対応も変化してくるかもしれません。

コロナだから、高所作業のエアコン工事をやってくれるかも

・長引くコロナの影響で、エアコン業者の仕事も右肩下がりになっている現状があります。

・エアコン業者も仕事がないよりかは、1件でも仕事を取りたいはずですので、ダメもとで数社に可能かどうか聞いてみるのもありかもしれません。

・エアコン工事が忙しい時期は3月からの引越しシーズンと夏場の繁忙期と言われる時期です。それ以外の時期は狙い目かもしれません。

高所作業(3階1階)エアコン工事の別途料金例

※配管延長代金や通常のエアコン工事料金は別途必要となります。

・電気工事業者Aの場合:8,000円~10,000円+現状によって変化

・量販店Jの場合:5,200円+安全対策費6,100円+現状によって変化

(価格はあくまで参考例です)

まとめ

・高所作業はやりたがらないエアコン業者が多いことはお分かりになったでしょうか。

・配管を取り付ける外壁から塀までの距離に余裕がないときは、お隣さんの了解さえ得ることができれば可能になる場合もあります。

・お客様目線で考えてくれる業者は必ずいますので、数社に見積り依頼をしてみましょう。

・夏場や引越しシーズンを避ければ、コロナで収益が減っているということもあり、普段はやってくれない工事も対応してくれる業者もいるでしょう。

・ただし、危険がともなう作業には間違いありませんので、無理強いは避けるべきでしょう。

ご質問・お見積り無料

このコラムは3階工事に対する一般的な情報をまとめたものになり、株式会社エレホームでは現在、室内機3階・室外機2階もしくは1階の工事をお受けすることはできません。
なお、対応される業者様であったとしても、ハシゴをたてかけるスペースがない場合など現場環境によっては別の場所への取り付けをご提案されたり、または工事対応ができないご案内をされる場合があります。

>二階一階のたちおろし工事についてはこちらをご覧ください。

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